待機児童が解決すべき問題と認識されてからすでに何年もたっていますが、いまだに解消はされていません。このページでは、待機児童の数等をデータで説明します。
厚生労働省によれば、待機児童の数は平成29年では26081人でした。平成21年度からこの時点まで、待機児童の数は毎年2万人を上回っています。待機児童はとくに都市部に多く、最も多い東京都で8,479人です(平成29年4月1日)。
また、年齢別にみると0~2歳児が88.6%を占めています(平成29年)。2歳児以下の割合が高い理由として考えられるのは、保育士ひとりあたりに担当できる人数が少ないことです。
保育所の基準では、0歳児3人に対し保育士が1人(3:1)、1・2歳児6人に対し保育士1人(6:1)と定められています。
3歳児ならば20:1、4歳以上児であれば30:1の基準ですので、保育士の数が同じでも、子どもの年齢が低いほど受け入れられる人数が少なくなります。なお、地方自治体によってはこれを上回る基準を定める場合もあります。
認定こども園なども含めた保育所等定員数は年々増えています。しかし利用者数・利用率ともに増加を続けているため、待機児童の数は減らない状態が続いているのが現状です。